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「ぼくらのよあけ」スタッフインタビュー公開!

スタッフインタビューを公開!制作の裏話をお届けします♪

原作を手掛ける今井哲也さん、黒川智之監督、脚本を手掛ける佐藤 大さん、アニメーションキャラクター原案・コンセプトデザインのpomodorosaさん、アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督の吉田隆彦さん、虹の根デザインのみっちぇさん、音楽を手掛ける横山 克さんにお話を伺いました!

■原作:今井哲也さん
・映画化のお話が来た時の感想を教えてください。
ずいぶん前に完結した作品なので驚きました。今でも好きと言ってくださる方がたくさん居てこそのことだと思うので、たいへん嬉しかったです。 

・映像化するにあたって、制作チームとどんな話をされましたか?
テンパっていてあまり覚えていないのですが、「別に団地を出さなくてもいいです」とか言っていたらしいです。

・完成した本編をご覧になった感想を教えてください。
団地出てました。原作を大切にしてくださった上で、さらにビジュアルや音楽で何倍にも膨らんでいてうれしいです。

・主人公の沢渡悠真は宇宙とロボットが大好きな少年ですが、子供時代、夢中になったことはありますか?
意外なところでいうと相撲が好きでした。千代の富士と若貴ブームの世代だったので…。

・どんな人に本作をみていただきたいですか?メッセージとともにお願いします。
いろんなたくさんの方に観ていただきたいです!!!! キャストのみなさんの演技とか画とか音楽とかすごいので!!!! よろしくおねがいします!!!!!!


■監督:黒川智之さん
・映画化のお話が来た時の経緯、感想を教えて下さい。
最初に原作漫画を読ませていただいて、その後、正式に監督オファーをいただいた流れだったと思います。
原作単行本二巻というお話のまとまりの良さと、そこで描かれている悠真たちの冒険やドラマにとても魅了されました。
自分が監督させていただけること、本当に嬉しかったです。


・映画化するにあたって、原作の今井先生、プロデューサー、制作スタッフとどんなお話をされましたか?
シナリオの構成を考えるにあたり、今井先生にはお時間をいただいて、脚本担当の佐藤 大さんと共に作品内容や設定周りなど色々ヒアリングをさせていただきました。
その中で今井先生から「舞台は団地でなくても構いません」という発言があり、僕と佐藤さんが慌てるという場面を鮮明に覚えています。


・特に制作にこだわった点、是非注目してほしい箇所を教えて下さい。
「人間」「AI搭載ロボット」「地球外知的生命体のAI」というものをそれぞれ異なるコンセプトで設計させています。
それらを一つの作品の中でどう成立させるか、違和感なく画面に落とし込むかは制作初期段階で試行錯誤をしました。


・どんな人に本作を見ていただきたいですか?
この2022年に子供である皆さんはもちろん、かつて子供であった全ての方々に見ていただきたいと思っています。
全く違う進化を辿った者同士の様々な視点が絡み合う素敵なお話です。
制作会社のゼロジーさんをはじめ、スタッフキャストの皆さんの熱意が詰まった作品に仕上がりました。
ご鑑賞いただいた方の心に、ほんの小さな光でも灯ることがあれば、この作品が真の意味で完成することになります。
一人でも多くの方の心に届きますように。



■脚本:佐藤 大さん
・映画化のお話が来た時の経緯、感想を教えてください。
もともと原作が出版されたときから知っていて、今井さんとも団地好きな仲間たちで結成した『団地団』というトークユニットのメンバー同士になっていたので驚きましたが、それと同時に光栄にも感じました。

・脚本を手掛けるにあたって、原作の今井先生、監督、プロデューサー、制作スタッフとどんなお話をされましたか?
【今井哲也先生について】
映画化に向けて作成したプロットを持って、原作側である講談社さんと今井さんたちとお会いした初回の打ち合わせは、自分としては緊張感がありました。

その方向性について快諾して頂いたあとは、脚本の打ち合わせにも今井さんは参加してくれたのですが、その打ち合わせの際、今井さん自身が、原作でとても印象的なセリフを変えようとするのを、僕らが「いや、このセリフは読者にとってとても大事だと思うので変えない方がいいのでは」と話すことがありました。それはすごく印象的な出来事でした。


【黒川智之監督について】
監督とお話をした中で印象的だったのは、悠真のナナコへの呼び方についてです。
原作で悠真はナナコに対して「これ」という呼び方から始まり、その後、変化していくのですが、映画化するにあたり、その変化の曲線を大切にしたい、という監督のこだわりがとても印象的でした。その意図に合わせ、脚本で細かく調整していったのはすごく覚えていますね。


・原作の魅力を教えて下さい。
原作はオーソドックスなファーストコンタクトであったり、ひと夏の男の子たちの友情と冒険だったりと、ある意味ジュブナイル作品として分かりやすい入り口でありながら、読み進めると、年頃の女の子たちの気持ちの機微や、現代的なトピックでもあるSNS社会の問題、AIのシンギュラリティ、そして宇宙開発の物語。そういったさまざまな要素を、団地を舞台にして描くなど、幕の内弁当のような漫画です。しかもそれぞれが複雑に絡み合い、ひとつでも不用意にとってしまうとガラガラと崩れてしまう。まるでジェンガのように要素が組みあがっている。かなり読みごたえがありながらも、難しく考えずただ読むだけでももちろん楽しいという、そんな素敵な漫画だと思います。

・2冊の原作コミックスを120分の映像にまとめるにあたって、苦労した点、こだわった点を教えてください。
「悠真とナナコの話を中心に据えて、映画として見やすいものにする」ということが、一番こだわった部分であり、苦労したところだと思います。原作は親と子供の2世代間の話なのですが、その親世代の話は圧縮していこうと監督とは話していました。ただその2世代間の話が薄くなりすぎてしまうと、原作の良さが大きく失われてしまいそうで、どのくらいまで120分に圧縮すべきなのかが、脚本としては一番の難問でした。

・どんな人に本作をみていただきたいですか?メッセージとともにお願いします。
連載当時からファンだった人たちに、原作を読んだ時と同じ気持ちになれるような作品にしたいと考えていましたが、同時に、この映画で初めてこの作品に触れてくれる人たちには、この映画を見た後に原作も読んでいただければ、とも思っています。もしそうなってくれたらこの映画を作る意味がすごくあったし、どちらも楽しんでいただけたら、とても嬉しいなと思っています。是非、劇場でご覧頂きたいです。


■アニメーションキャラクター原案・コンセプトデザイン:pomodorosaさん
・映画化のお話が来た時の経緯、感想を教えてください。
GAGAの新井さんとZERO-Gの鈴木さんから唐突にお話いただきました(笑)
今井先生の原作を拝読させていただいてその物語とキャラクターの完成度に「で、僕は何を?」というのが本当の初感でした。


・キャラクター原案・コンセプトデザインを手掛けるにあたって、原作の今井先生、監督、プロデューサー、制作スタッフとどんなお話をされましたか?印象に残っている内容がございましたら、教えてください。
原作の絵柄にとらわれずに自由にやってもらっていい、ということでしたがそれを聞いてますます途方に暮れました(笑)

・原作キャラクター絵のタッチを変更して良いと、原作先生から了承があったとのことでしたが、キャラクター原案を手掛けるにあたって、どんなところに注力されましたか?
劇場パンフでも書かせていただいたのですが、今井キャラの本質は無駄の無さなんです。同時にアレンジを許してくれる懐の深さもあって、私はその寛大さに甘えつつ登場人物の特性を尖らせたり逆にもっと丸めたりとか、チューニングをさせてもらう感覚で描かせていただきました。

・pomodorosaさんが手がけるコンセプトデザインは、とても優しく、どこか懐かしい雰囲気があります。こだわった点などを教えてください。
今井先生の原作がそうなのです!私はそれをアレンジさせてもらっただけなので、そういった感想がいただけることはとても光栄というか意図通りだなとガッツポーズしております(笑)

・完成された本編をご覧になった感想を教えてください。
泣いてしまいますよね。普通に。親と子、人とAI、地上と宇宙、過去と未来、ぜんぶ超えられるのは「想い」なんだって、めちゃくちゃエモくないですか?

・どんな人に本作をみていただきたいですか?メッセージとともにお願いします。
地球上のぜんぶの人たち!です。できればボイジャー3号作ってもらってそのゴールデンレコードに今作を収録して太陽系外に飛ばしてほしいですね。12000年後には虹の根に辿り着くはずなんで…!


■アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:吉田隆彦さん
・映画化のお話が来た時の経緯、感想を教えてください。
以前仕事させていただいた制作さんからひょっこりキャラオーディションしませんか?と電話来た(GJ!!)のがご縁で参加させていただきました。
今井さんの原作のアニメ化は別会社で既にイイ感じにデザインされていたのでどういう作品の方向性を出して行くか考えていたところでキャラ原案別の方になります、と言われビックリした記憶があります。


・キャラクターデザイン・総作画監督を手掛けるにあたって、
原作の今井先生、監督、プロデューサー、制作スタッフとどんなお話をされましたか?
印象に残っている内容がございましたら、教えてください。
具体的に誰からとかは忘れてしましましたが打ち合わせ時に他作品に埋もれないようなデザインが欲しいという要望が印象に残ってます。鼻の赤味や肌の色の変化、目の横のアイコン的な影等少しずつ他アニメ作品でやってる事とズラした処理を入れて差異を出してみましたがどうでしょうか?

・原作キャラクター絵のタッチを変更して良いと、原作先生から了承があったとのことでしたが、キャラクターデザインを手掛けるにあたって、どんなところに注力されましたか?
またキャラクター原案のpomodorosaさんとどんなお話をされましたか?
pomoさん原案のアニメ作品が既に2本先行していたのでそことの差を出すのに注力しました。
服関係は結構無理言ってpomoさんに監修いただいたのですが画面で見えてなかったり上手く担当の作画さんに伝わって無くて申し訳ないなぁ、と汗顔。


・本作の魅力を教えてください。
夏休み・団地・宇宙・ナナコ(科学ガジェット)と自分の子供の頃から好きなものが詰まってる作品です。

・どんな人に本作をみていただきたいですか?メッセージとともにお願いします。
普段アニメを観る方も観ない方でも割とすんなり入っていける作品だと思いますので
多くの人に観てもらいたいです、よろしくお願い致します。。



■虹の根デザイン:みっちぇさん
・作品に携わることになった経緯、感想を教えてください。
2020年の上期にGAGAの新井さんからご相談をいただきました。詳細を知るまでは広告用のイラストの相談かな?と予想していましたが、後日、本編に登場する惑星などのアートワークと知り大変気持ちが高ぶりました。

・虹の根デザインのこだわった点などを教えてください。
惑星全体の循環をイメージして海底から海上まで繋がりを意識して表現しました。主観ではありますが虹の根は情報社会の権化みたいな印象を持っており、その特異な環境を悠真たちに嫌悪感を持たせずにどのように見せるかも留意していました。反面、オブジェやロケットに関しては細かいことは気にせずフォルム優先で描いています。

・どんな人に本作をみていただきたいですか?メッセージとともにお願いします。
強いて言うならば悠真たちと年の近い子たちに見てもらえたら嬉しいです。アートを描いているときもそう言う気持ちで取り組んでいました。将来的にも広くSF作品を楽しんで貰えるきっかけになれば光栄です。


■音楽:横山 克さん
・本作の劇伴を担当された経緯、依頼が来た時の感想を教えてください。
 本作のようなジュヴナイル作品は個人的にとても好きで、幼い頃の自分がこのようなジャンルの作品に触れたおかげで自分が作曲家をしようと志したキッカケにもなりました。そのような作品に携われる事に、ある種の責任感を感じたような事を覚えています。 

・劇伴を手掛けるにあたって、監督、プロデューサー、制作スタッフとどんなお話をされましたか?
作品のかなり初期段階からオファーを頂けていたので、 監督、プロデューサー、音響監督のみなさんと、かなり前から方向性を探る事ができました。メロディだけではなく、サウンドの方向性からしっかり探ることができました。

・劇伴を手掛けるにあたって、どんなところに注力されましたか?こだわった点などを教えてください。
(二月の)黎明号は、一見無感情のように見えるが、表現方法が違うだけで、実は奥底に秘めた想いのようなものを持っている、その表現を、音楽によってどのようにわかりやすくするのかを考えたと思います。また、本作ではモールス信号のような音を使っていて、それが機械的ではあるが、ある種感情を持った有機的な、前向きな表現に感じるように作っています。その表現を探るのに、とても時間がかかりました…!

・本作の魅力はどんなところにあると思いますか?
世代を超えた挑戦、でしょうか。少年時代の挑戦、冒険は、グッときます。

・どんな人に本作をみていただきたいですか?メッセージとともにお願いします。
まず第一には、悠真達と同じ年齢の方々に。夢、挑戦、そういった事に向き合うワクワク感を感じてほしいです。そして、壮大な舞台・宇宙を旅する黎明号のワクワク感を、幅広い方々に見て頂きたいです。