公開直前特別試写会レポート到着!
劇中で悠真たちが通う小学校のモデルとなった杉並第二小学校に、
杉咲花さん、黒川智之監督登壇!
劇場アニメ『ぼくらのよあけ』の特別試写会が10月16日、主人公・悠真たちが通う小学校の舞台となった杉並区立杉並第二小学校の体育館で行われ、
杉咲花さん(沢渡悠真役)と黒川智之監督が登壇しました!
この日映画を鑑賞した観客には同校の在校生や卒業生、物語の舞台である阿佐ヶ谷在住者も多数。しかも同校校舎および試写会が行われた体育館は2024年に建てかえのため、取り壊されることが決まっており、在りし日の姿が作品という形で残されることになりました。
そんな物語の舞台の一つになった場所での特別試写会実施に杉咲さんは「劇中の舞台になっている場所にお邪魔させていただく経験はなかなかないこと。先ほど(劇中に出てくる)下駄箱にも行って来て悠真としての時間を過ごせた気がしてワクワクしました。小学校に来られる機会はあまりないので、思わずニコニコする時間だなと思いました」と貴重な体験に笑顔を見せました。
自身の小学生時代も思い出したようで「想像以上に下駄箱が小さくて、小学生時代の身長や当時見ていた世界を思い出して“はあ~”となりました。待機場所としてお借りした音楽室も懐かしい空間。普段あんなに楽器が置いてある場所に行くこともないので、エモーショナルな気持ちになりました」と懐かしんでいました。
黒川監督は「地元の皆様や在校生が体育館という馴染みのある場所で映画を観るのは特別なことなので、この作品でその機会に恵まれたのは光栄なことです」と喜びの言葉を語りました。また制作開始前の2020年頃にロケハンで同校を訪れたとのことで「校庭も工事が始まる前で、その際に撮った写真を資料としてアニメ制作に活かしました。学校に対する自分のイメージと実際のスケールが違っていて、ロケハンは面白く良い経験になりました」と関係各所に感謝を述べました。
同校の在校生たちは先んじて本作を鑑賞しており、スクリーン上には在校生が描いた感想とイラストなどが投影されました。様々な感想がある中ナナコの人気はひと際高く、イラストも数多く見受けられました。そんなナナコを演じた悠木碧さんと同日にアフレコ収録に臨んだという杉咲さんは「繊細で温かみのあるナナコの声に自分の気持ちを引っ張りだしてもらいながら、とても尊い時間を過ごさせていただきました」と回想。ちなみに実際に自宅にナナコがいたら「ナナコは離れていても繋がれる存在なので、テレビの録画などを忘れたときにナナコに頼みたい!」と素朴すぎる妄想で会場を笑わせました。
観客とのQ&Aも実施され、小学校時代の様子を聞かれた杉咲さんは「活発でしたね。休み時間になると男の子たちと鼻血を出しながらドッジボールをしていました。竹馬と鉄棒にもハマっていて、竹馬は一番高くして歩いたり、鉄棒では足かけ回りをしてひたすら回ったりしていました」とワンパクな様子を明かしました。夢を叶える秘訣については「何がしたいのかを家族や周りの人に話すこと。そして行動を起こすこと。やってみたいという思いは周りの人と共有するようにしていました」と有言実行の重要性を説きました。
楽しい交流時間はあっという間に終了。劇場公開を目前に控えて杉咲さんは「宇宙との繋がりを感じられるとても夢のある物語。悠真とナナコが大切なものを信じて一歩一歩進んでいく姿は現実的で、SFとのバランスが魅力的です。私はこの作品を通して自分の大切な存在を想ったり、抱きしめたい気持ちになったりしたので、皆さんにも同じような気持ちになっていただけたら嬉しいです」と期待。黒川監督は「今週の10月21日の金曜日から映画館でも上映されるので、友人やご家族を連れて映画館という環境でもう一度観ていただければと思います」とさらなる広がりを祈願して、イベントは終了しました。